会長挨拶

会員の皆様におかれましては、日頃より岐阜県言語聴覚士会の活動に多大なるご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
2026年度、私たちは大きな転換期を迎えています。本年度の診療報酬改定では、リハビリテーションの質に対する評価がより厳格化されるとともに、入院から在宅、そして「生活の質」の維持・向上へ向けたシームレスな支援がこれまで以上に強く求められています。特に、維持期・生活期における言語聴覚療法の重要性が再認識されており、私たち言語聴覚士(ST)には、医療機関内での機能回復に留まらず、地域社会の中でいかに「その人らしい生活」を支えるかという、より広い視点と実践力が問われています。
その具体的な施策の一つが、「失語症意思疎通支援事業」と考えます。本事業は、失語症により社会参加が困難となった方々に対し、専門的なトレーニングを受けた支援者を派遣し、コミュニケーションの壁を取り払う重要な取り組みです。本会としては、行政と緊密に連携し、支援者の養成のみならず、派遣体制の整備や質の担保に主導的な役割を果たしていくことです。失語症の方々が孤独に陥ることなく、住み慣れた岐阜の地で再び笑顔を取り戻せるよう、専門職集団としての英知を結集させねばなりません。ご理解とご協力をお願いいたします。
また、本年度の大きな柱として掲げるのが「県民への啓発活動の強化」です。残念ながら、言語聴覚士という職種は、理学療法士や作業療法士と比較して、一般社会における認知度が未だ十分とは言えません。摂食嚥下障害による誤嚥性肺炎の予防、小児の言語発達支援、そして高次脳機能障害への対応など、私たちが貢献できる領域は多岐にわたります。「困ったときにはSTがいる」という認識を県民の皆様に持っていただくため、岐阜県言語聴覚士会学術集会や岐阜市民健康まつり、研修会等で積極的なアウトリーチ活動を展開していきたいと思います。
岐阜県は南北に広く、地域によって医療・福祉資源に格差があるという課題も抱えています。職域を超えた多職種連携を推進し、県内どこにいても質の高い言語聴覚療法が受けられる体制を目指したいと思います。
会員の皆様一人ひとりが、日々の臨床・教育・研究において「伝える喜び」と「食べる楽しみ」を支えるプロフェッショナルとしての矜持を持ち、その価値を社会へ発信していくことが、本会の、そして私たちの未来を切り拓く原動力となります。2026年度という新たなステージにおいて、皆様と共に歩みを進めていけることを切に願っております。
理事役員構成
構成員
-佐野 (会長)
-道下 (副会長)
-小林(副会長)
-片野
-北村
-中村
-光井
-水野
ー村田
-安江
-森
-出原
